オイル交換は3,000K ? |
●3,000K交換は、現在市販されているNA車に関してはあまり信じない方が良いのでは・・・。オイル交換の基準はその車の取扱説明書に基準をおくのが原則。10,000kと記載があれば、実際その数字を信じたほうが無駄遣いも無く現実的です。記載されている燃費などの数字は指定オイルを使用したときのものです。この記載にしたがって不具合が出れば当然メーカーは補償してくれる訳です。しかし10万キロ以上ベストコンディションを保ちたいのであれば早めの交換(メーカー指定の半分ほど)で交換するのが理想的です。現実問題とすれば10万キロ以上走る前に新車に乗り換えたくなるのが人間の性では?。ターボ車はその構造上、更に、早め早めの交換が必要です。
●販売店(当社も販売店ですが・・・)としてはどんどん新しいオイルが売れれば(交換料金も含め)儲けがでます。「常に新鮮なオイルを」とやたら勧めるショップは親切なのではなく、無知か、ユーザーに偽っているのかもしれませんよ。安心して任せられるショップ選びが大事です。
●スポーツ走行を繰り返している車の場合、スポーツオイルの寿命ははじめから短い製品があり、そもそもレースの度にオイル交換するのが常識ですから防錆性等は余り考慮されていない製品もありますから、ご注意して頂ければ良いと思います。通常は車の取扱説明書に従ってください。そして幾らか早めに交換することを心掛けてください。全く交換しないのはもっての他ですが、イタズラに早く交換するのはお金の無駄遣いです。 |
低燃費(低粘度)オイルはどんな車でも効果があるの ? |
●5w-20や0w-20等の20番オイルは指定車輌以外の車種に使用すると油膜切れ等の問題を発生させるおそれがあります。どんな車でも省燃費オイルを入れれば効果がある訳ではなく、指定車輌にのみ使用可能なオイルだと考えてください。特に20番オイルを輸入車に使用することは避けてください。現在の国産車は20番オイルを指定する車種が増え続けています(RX8まで20番の低燃費オイルを指定しています)が、これはエンジンそのものの設計が極めて精密、精巧になっているためです。ピストンとシリンダーの隙間が狭く、構造上、水のようにサラサラしたオイルでも油幕切れを起こし難いのです。それに比べて、旧タイプの国産車や現在の多くの輸入車はピストンとシリンダーの隙間が広く、粘りのある硬いエンジンオイルを使用しないと簡単に油幕切れを起こしてしまいます。その辺の事情をしっかりと覚えておいてください。
5w-20や0w-20等の20番オイルは指定車輌にのみお使いください。 |
ガソリンエンジンオイルはSLよりSMが高性能ですよね? |
●ガソリンエンジンオイルは SH ⇒
SJ ⇒ SL⇒ SM (最新規格はSMです) と Sの後ろのアルファベットが後になるほど新規格です。つまりSJよりSLの方が新しい規格です。何処が違うのかといえば、省燃費性の持続性や耐磨耗性、清浄分散性、酸化安定性、防錆性など広く性 能が改善されています。ですから基本的には、SJ指定の車種でもとりあえずSL規格オイルを選べば間違いありません。 ●最新のSM規格はあくまで環境対策エンイ゛ンオイルであって、運動性能やエンジンを傷めないかなどの問題がのこっています。はっきり行ってしまえばスポーツ走行には今でもSJ規格の方が優れています。
●それでも、今なおSJ規格のままのオイルが存在することも事実。どうして新しい規格にしないのか?それには
訳があるのです。燃費を良くするために配合される添加剤がスポーツ性能をスポイルするからなのです。燃費が良くなる代わりにスポーティーな走りが損なわれるおそれがあるのです。わざわざSJ規格のオイルを探して使うマニアな人たちが居るのはその為です。
●お店によってはただ単に古いだけのSJ規格オイルを売っていたりします。安く買ってもメリットは無いのでご用心。(^_^;)ましてやSH規格オイルを販売しているお店は何を考えているのか理解に苦しみます。特別な要望があり取り寄せて販売することはあっても、店頭に並べるような商品ではありません。大手のショップが販売しているからと言うだけで信頼しては大損をしますよ。 |
SLとかGF-3などの認証マークが無いオイルは品質が劣るのですか? |
●認証マークは『申請することによって審査される』ので、申請しなければどんなに優れたオイルでも認証マークは付きません。高品質オイルの中には認証マーク取得オイルと同列に見られることを嫌っている場合があります。つまり「そんな他人様の認証を受けなくては売れないオイルとは一緒にして欲しくない。こっちのオイルは段違いの超ハイクオリティーなのだ」という考えです。またこの申請には多額の費用が掛かります。メーカーの中にはそんなマークのためにお金を使うくらいなら少しでも品質の良い商品をお求め易い価格で供給しよう、という考えを持っているところもあります。
●認証マークは安心できるオイルの証ですが、最高品質かとなると、話は別です。 |
店頭に並んでいる様々なオイル添加剤は効き目がありますか? |
●オイル添加剤を使いたくなる気持、よ〜く判ります。自分も添加剤は魔法の液体のように思っていますからね。でも、落ち着いて考えてみましょう。
●オイルを設計し完成させた人たちは専門知識を持ったプロ。我々の敵う相手ではありません。そのプロがコンセプトに従って最善を尽くして創り上げた好バランスのオイルに、設計者が想像もしない物質が投入されたら・・・。専門家が知恵を絞ったオイルの好バランスはいっぺんに崩れてしまいます。確かに燃費が良くなったり、エンジン回転がスムースになることはあり得るでしょう。が、高品質オイルなら後からオイル添加剤など入れなくても、素晴らしい性能を発揮します。添加剤を買うお金があるのなら、初めから高品質オイルを購入すべきです。そのほうがベースオイルも、オイルに入っている添加剤も質の高いものが使われています。
●単純に考えると、後から1割添加剤を足すとベースオイルも、初めから量を計算されて投入されていた様々な添加剤も、1割分、薄くなります。その時果たして防錆効果はどうなるのでしょう、粘度を安定させる為の添加剤は役目を果たすでしょうか。磨耗を防ぐ筈の添加剤は?、酸化安定剤は?・・・。後から補給した添加剤にそれらの添加剤が全て含まれているとしても結局、はじめから入っている添加剤の質はそのままで薄くなります。低品質のベースオイルが高品質に変化することもありません。
●当社でも添加剤を販売しているという矛盾はありますが(笑)、正直なところ効果の補償はできません。(自分でもいろいろ使ってみましたが毎日違う条件で走っているので使う前との比較が出来ません)バッテリー強化液なども専門家に言わせれば「その程度の金額でバッテリーが長持ちするなら初めから使っているよ」ということになるでしょうね。我々販売する立場からすると添加剤は売りやすい商品です。粗利もあります。けれどもあえて私(越後谷)はお勧めいたしません。
●どうしてもという場合は仕方ありませんが、その時はくれぐれもホドホドに。(*^_^*) |